ケース会議について|おひさま 子ども・ファミリークリニック|神戸芸術センターの小児科・児童精神科

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ケース会議について|おひさま 子ども・ファミリークリニック|神戸芸術センターの小児科・児童精神科

ケース会議について

児童精神科領域では、本人や家族への支援だけでなく、学校の先生や放課後等デイなどの外部支援者へのサポートが重要になることがあります。

そもそも、発達の特性を正しく判断するためには診察場面で観察できることや保護者様から聞き取れる家庭での様子だけではなく、学校や放課後等デイでの様子を直接先生方にお聞きすることが必要になります。

つまり、ケース会議というのは医療機関から外部支援者の皆様にレクチャーをする場ではなく、対等な支援者として情報を交換し、患者様のよりよい成長をみんなで支援するための意見交換の場として実施しています。

休診時間帯で診察がない木曜日の午後、14〜18時の間で基本は1時間に1ケースの時間割り当てで実施しています。40〜50分程度の時間をかけて、意見交換を行います。

クリニックに集まっていただき対面でお話をすることもできますし、先生方の移動の負担などもありますからオンライン会議システムを利用して実施することも可能です。

オンライン開催の場合は学校のシステムによって使用が許可されているものを活用します。

これまで、Zoom、Teams、GoogleMeetなどでの実績があります。どのシステムを利用してオンライン会議をする場合でも、当クリニックから開催可能な日程の候補を保護者様にお伝えし、保護者様が学校との日程調整の仲介役となっていただきます。

Zoomの場合は当クリニックで会議を設定し、保護者様にお送りして先生方と共有いただく流れになります。

Teamsでのオンライン会議は特に公立学校では一般的のようですが、当クリニックのMicrosoftアカウントではTeamコードでの会議参加ができないため、会議を学校側で設定後、会議IDと会議パスワードを教えていただけると参加できるようです。

発達特性は千差万別で、診断名だけでは具体的な支援策が想定しにくい場合も多々あります。学習障害などの場合は、先生方も支援を経験したことがない場合もあります。

外部支援者様の疑問にも、医療からできる回答をさせていただくことになります。

このような外部支援者支援の取り組みを医療機関から提供することは比較的珍しいと思いますが、院長が行政職にあったときにこのような支援者をつなぐ会議のコーディネートを行っていた経験から、医療がハブとなっての形でも継続したいと考えたことで実施しています。

従来の保険医療では一人の患者様に1時間近く時間をかけて行う支援に十分な診療報酬はありません。そのため、できる限り人件費を抑えるべく院長が一人だけで対応しています。

スタッフがいないことでご不便をおかけすることもあるかと思いますが、ご容赦いただければと思います。